ツアーリポート 2020.02.13『世界にたったひとつだけ! 特別なバレンタインギフトを作りませんか』


”日本で最もサスティナブルでオーガニックな藤野エリア
での安心・安全ワーケーション”推進事業の一環 として今回は、藤野内でそれぞれに活躍するメンバーが集い、勉強・交流会を行いました。

先人より受け継いだ"山で生きる術(すべ)"を知る地元住民、トランジションやパーマカルチャーといった思想を元に新しい感覚で自然との共生を図る移住者。
個性的で行動力のある住民が集う町、藤野には数々の素晴らしい持続可能な世界🌏✨を目指す活動があります。
今回は普段、個々に活動する藤野住民がそれぞれの活動を体験し話し合い、今後のワーケーション誘致活動をどのように協力し盛り上げていくかを検討する会として設けられました。

午前の部 講演会

まずは藤野で様々な顔を持ち活躍している、高橋泰典氏(般社団法人藤野エリアマネジメント代 表理事/アーキタイプ株式会社代表取締 役/greenz.jp 監事/シュタイナー学園 理事長/藤野倶楽部(農業法人)顧問)よりワーケーションについて、藤野の魅力と抱えている問題を踏まえながらお話ししていただきました。
ワーケーションの需要
・都心部のリモートワークが進み2〜3割が定着しつつあるコロナ収束後も続けたい希望者多い。
・2020年4月以降、東京からの転出数が増加
ワーケーションにおける藤野の可能性
・完全なリモートワークは難しい中で都心部から電車で1時間ちょっとの立地は週1や急な出勤にも対応し易い。
・藤野駅近くにテレワークセンター開設
・東京郊外で宿泊客の減ったホテル・旅館をサテライトオフィスとして活用する事業が進んでおり、テレワークニーズとしては藤野は立地的に厳しいしかしながら藤野の地域活動を組み合わせたワーケーション(ワーク+ヴァケーション)で魅力が増す。

高橋氏は地域(住まい)・仕事・趣味・社会活動・交流会・オンライン上など人々の暮らしの中にある要素の一部分が重なり合う所に価値があり、それが地域活性化につながると言います。
生活・仕事の一部を藤野で行う人が増え、ワーケーション事業により交流が生まれ、最終的には藤野が抱えている人口減少問題に歯止めをかけるなどの目的をしっかり見据えることが大事だとお話ししてくださいました。

小休止を挟んで、

経営者でもあり、経営・観光コンサルタントでもある(株)ビズユナイテッド代表取締役宮口直人氏より、ビジネスとしてのワーケーションや厚生労働省・観光庁の動向、ワーケーション誘致活動で成功している町の紹介などをしていただきました。
旅館経営もされている氏からはワーケーション誘致を行うにあたり町の中に必要な設備投資や連泊を想定した宿泊施設の料金設定など具体的なアドバイスをいただきました。
また、成功している町を例にあげ、外に向けて発信する事業ではあるが、まずは地域の方々に対して今回のようなワークショップをたくさん開催し、理解・応援する気持ちを得ることも大切だとお話しくださいました。

今回初めて藤野に滞在された氏はアートやトランジションなど先進的で型にとらわれない生き方をしている住民が大勢いることにとても興味を持たれていました。
そして、私たちが普段行っているもの作りや環境活動そのままを伝える『地域課題解決型ワーケーションプログラム』はSDGs企業研修やファミリーでの滞在に大きな可能性があるとお墨付きをいただきました。
午前中の講演は私たちが住む藤野の魅力を改めて知り、当たり前だと思っていたことがある人には新鮮に、ある人には学びになることに気付きました。
そして、この思いを他の住民ともぜひ共有したいと強く感じました。

午後からはいよいよ焙煎から始めるこだわりのチョコレート作り体験🍫✨です。

ちなみに昼食には『百姓の台所』のこだわり参鶏湯をいただきました。自家菜園の無農薬野菜を使い優しく滋味深い味わいは、これもまた藤野の土地柄を表わす逸品です。

午後の部 チョコレート作り


今回、講師として指導してくださった柳田さんはお仕事でタンザニアと日本を行き来するご主人と無添加のドライフルーツやオーガニックカカオの輸入販売をしています。
安心安全で顔の見える食べものの大切さを感じるようになり、より豊かな生活環境を求めて藤野に移住、その生活の中で自社製チョコレート『里山クラフトチョコレート』が生まれたそうです。
アフリカの雇用問題、環境保全活動にもひと役買っているオーガニックカカオを藤野の篠原地区で作られた炭を使い焙煎、パッケージデザインは藤野在住アーティストの絵を起用、と藤野とタンザニア愛❤️に溢れたチョコレート作り。今回の交流会にぴったりと言えます。
自己紹介と共に、『里山クラフトチョコレート』が生まれた経緯やアフリカの現状などのお話も聞くことができました。

そして、カカオと砂糖のみのチョコレート作りは思った以上にシンプル。
カカオ豆の選別⇨焙煎⇨皮むき⇨精練・加糖⇨型への流し込み・トッピング⇨冷やし固める⇨完成
以上❗️

しかし、その工程ひとつひとつに数時間、あるいは数日間かけ丁寧にじっくり、味わい深く見た目も美しいチョコレートに仕上げていくそうです。
今回は時短⏳バージョンで教えていただきました。
とはいえ、出来上がったチョコレートはカカオ本来の香りや酸味を感じ、とても美味しくできました✨
焙煎や精練の具合で味も変わるとゆうことで他の方と交換してみるのも楽しかったです☺️
また、普段、台所に立つことの少ない男性参加者が調理の面白さに気付かれたり、和気あいあいとした雰囲気の中でひとつの物をみんなで作り上げていく様子は交流会として大成功だったのではないでしょうか。


多彩な住民たちが”横のつながり”を持ち、さらに魅力が増した藤野に魅力的な観光客や移住者が集まる、そんなイメージを共有した1日になりました。
また、このような会がこれからもたくさん開かれることで住民がお互いを学び尊敬し合える関係を築くきっかけになるのではないかと思います。

最後に1日を通しての感想や展望などを話し合い今回の会は終了しました。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP