コンセプト
藤野の里山の自然や文化を活用し、SDGsをテーマにした体験コンテンツを開発しました。
里山と都市が繋がっていることを知り、自分たちの暮らしや消費行動のことを考えるきっかけにしてもらう体験になります。
①枝から鉛筆作り体験
概要: 藤野の山の木から世界に一つだけの枝の鉛筆を作る。実際に山に落ちている枝を自分で拾ってきて作ることで森を知り、
森と気候変動に関する問題に意識をむけるきっかけにする。
時期:通年プログラム
時間: 10:00-15:00 (昼食は地域の伝統的な手打ちうどんつくり体験)
内容: 体験会場(なじくぼ)周辺にて木の枝を拾いながら散策。どの木の枝なのかをクイズしながら、また、ナラ枯れや土砂崩れなど里山の問題も説明しながら散策をすることで周りの自然と里山の環境問題への理解を深める内容。木の枝を拾ったあとはドリルドライバーの使用方法と注意事項を学ぶ講習をします。その後、実際に枝に穴をあけ、鉛筆の芯を中に入れます。
②竹の正月飾りづくり体験
概要: 藤野の竹林から間伐した竹から正月飾りを作る。里山での竹材の需要減から管理が行き届かず竹林が拡大し、土砂崩壊や生物多様性低下の要因となっていることを学ぶ。
時期:冬のプログラム
スケジュール: 10:00-16:00 (昼食は地域の伝統的な手打ちうどんつくり体験)
内容: 集合場所から体験会場まで散策する途中の竹林で竹伐採体験。竹の生態や、竹を有効活用しながら適切に間伐することが土壌環境にとって良いことを学ぶ。途中で正月飾りに使う松の葉や南天の実も採集。参加者で協力しあいながら竹をノコギリで切り、藁で縄を綯い、自分が好きな形に正月飾りを完成させる。地域で伝統的に作られてきた津久井の組紐も活用することで地域文化も学ぶ。
③ジビエ料理体験
概要: 地域で取れたジビエ肉を使った料理を体験することで里山の生態系の問題と人間と動物の関係について学ぶ。
時期:通年プログラム
スケジュール: 10:00-15:00
内容: 里山での獣害の原因やその影響について、そしてジビエ肉を活用することがどのようにその解消に貢献するのか、またジビエ肉の特徴や、肉を柔らかく臭みなく調理するコツなど、座学で学ぶ。その後、端切れ肉のダシのつけ汁うどんなど、地域の伝統食とジビエ料理を融合させた料理を実際に参加者で作っていく。体験完了後には、罠を仕掛け、下処理をしてくれている猟師さんをどう支えていくか等、地域課題を議論するLINEグループなどにも参加可能。
④蜜蝋ラップづくり体験
概要: 藤野で取れた蜜蝋で自然素材ラップを作る。ミツバチが減少している状況や自然におけるミツバチの役割を知ることで動物と植物の関係性、生態系を維持することの大切さを学ぶ
時期:通年プログラム
スケジュール: 10:00-15:00 (昼食は地域の伝統的な手打ちうどんつくり体験)
内容: 藤野の日本ミツバチの巣から作られた蜜蝋で蜜蝋ラップをつくる。ミツバチの種類、生態、自然の中での役割を学ぶレクチャーを実施。日本蜜蜂の巣箱と群を観察するコンテンツも組み入れる。また、石油由来のラップを使用するのではなく、蜜蝋ラップを使用することが気候変動への対策となることを学ぶ。その後、蜜蝋とエッセンシャルオイルを配合したものを溶かした液に、オーガニックコットンの布を浸したものを乾かして完了。
体験指導者への講習会実施
体験プログラムの実施スタッフ(体験指導者)へ、開発したコンテンツに関する講習会を実施。(プログラムマニュアルをもとにした実演と講習、SDGsの観点からの参加者への説明ポイント等の講習)
講習会の様子:
継続的な受け入れ、販売態勢の構築
継続的に体験プログラムを提供できるよう、
上記講習会に加え、体験販売サイト運営会社へ訪問し、
体験販売、マーケティングのポイントを学んだ。